会社の「歴史」をオフィスアートに

歴史を年表にすれば「事実」として伝わる。  
歴史を壁画にすれば「物語」として感じられる。

【CASE】GLIONグループ

【創業】1986年3月
【グループ従業員】約3000名
【事業内容】20ブランドのカーディーラー事業など
【本社】兵庫県神戸市中央区新港町11-1

【CASE】GLIONグループ

【創業】1986年3月
【グループ従業員】約3000名
【事業内容】20ブランドのカーディーラー事業など
【本社】兵庫県神戸市中央区新港町11-1

2021年、神戸に新社屋「GLION Awa-s Building」を建立されたGLIONグループ。
そのエントランスにある大きな白い壁に
会社の歴史を描くプロジェクトが始まった。
2021年、神戸に新社屋「GLION Awa-s Building」を建立されたGLIONグループ。
そのエントランスにある大きな白い壁に会社の歴史を描くプロジェクトが始まった。

はじまりは小さな自動車整備工場。

ジーライオングループは1986年、         
丹波篠山の小さな自動車整備工場からスタートし、 
今では20ブランドの正規ディーラー、       
80社以上の企業グループへと飛躍的な発展を遂げた。
自動車整備工場は全国各地たくさんある。     
その中でなぜ、彼らだけが「クルマの総合商社」と 
呼ばれるまでに成長できたのか。         
そこには彼らが大切にしてきた          
G-MINDと呼ばれる価値観があった。       

G-MINDを感じられる場所が新社屋にもほしい。」

G-MINDとは彼らが大切にしてきた7つの価値観である。

1.感謝の心を伝える。 2.コスト意識 3.即実行 4.WIN-WIN-WIN 
5.強みを活かす 6.プラス思考・素直・勉強好き 7.日報の活用・自責の反省
 
各グループから集められた、          
20代〜40代を中心とした10名ほどの    
プロジェクトメンバーに対して、弊社社長赤澤から
「なぜオフィスアートをやるのか」        
という話をさせていただくところからはじまった。

彼らとともにGLIONの歴史を辿る旅に出た。

プロジェクトメンバーで実際に     
創業の地、丹波篠山に視察へ。     
自然に囲まれたその地に流れる風や匂いを
感じながら当時の風景を思い浮かべる。 
グループの核となっている       
篠山自動車総合センターにも伺った。  
そこでは創業者である田畑利彦代表の  
お人柄を感じる色々な昔話が飛び出した。
プロジェクトメンバーで実際に創業の地、丹波篠山に視察へ。自然に囲まれたその地に流れる風や匂いを感じながら当時の風景を思い浮かべる。グループの核となっている篠山自動車総合センターにも伺った。そこでは創業者である田畑利彦代表のお人柄を感じる色々な昔話が飛び出した。

「当時は必死になって働いたなぁ。」

GLIONの歴史を「創業期」「拡大期」「現在」に分け、 
それぞれの時代を知る役員の方々にインタビューを行った。
遊びも仕事も全力でやる田畑代表のエピソードは尽きない。
お客さんに喜んでもらおうと徹底的に洗車した結果、   
水没車扱いになってしまったという           
今だからこそ笑える話も。               
GLIONの歴史を「創業期」「拡大期」「現在」に分け、それぞれの時代を知る役員の方々にインタビューを行った。遊びも仕事も全力でやる田畑代表のエピソードは尽きない。お客さんに喜んでもらおうと徹底的に洗車した結果、水没車扱いになってしまったという今だからこそ笑える話も。

そうだ!当時のノート見せてあげる。」

    そう言って濱本取締役は              
創業当時に書かれていた日報ノートを持ってこられた。
GLIONでは勉強と日報を大切にしている。      

「毎日日報ノートつけてたんよ。            
夢と宝っていうノートに分けてね。」        
 
これまで大切にしてきた「宝」、          
そして新しい工場を作っていくという「夢」。    
表紙に書かれた「宝」と「夢」には         
そんな意味が込められている。           
 
そう言って濱本取締役は創業当時に書かれていた日報ノートを持ってこられた。GLIONでは勉強と日報を大切にしている。「毎日日報ノートつけてたんよ。夢と宝っていうノートに分けてね。」
これまで大切にしてきた「宝」、そして新しい工場を作っていくという「夢」。
表紙に書かれた「宝」と「夢」にはそんな意味が込められている。

 
 
歴史を辿る中で分かったこと。
今のGLIONがあるのは、徹底したG-MINDの実践にあった。
なかでも「感謝の心を伝える」ことが最も大切だと
プロジェクトメンバーの考えが一致した。
それに基づいて「感謝の心を伝える」シーンのラフを作成していった。
 
 


感謝の心が伝わるシーンの詰め合わせ、みたいな。」

  様々な案が上がる中、プロジェクトメンバーから  
「GLIONの歴史とともに感謝の心を伝えている    
シーンを重ねていく、そんな絵にしたい。」    
「この二つのラフをミックスさせたような案がいい。」
という声が上がった。              

「そういえば、今でも歯ブラシでホイールを磨いていますよね。」

小さな自動車修理工場は今でも全国各地に存在している。 
だけど、なぜGLIONだけが               
従業員数3000名も抱える大企業になれたのか。      
キーポイントとなったのが               
田畑代表が歯ブラシで車のホイールを磨く姿だ。     
ボロボロの中古車であろうと、             
歯ブラシを使って一台一台丁寧に、           
隅から隅までピカピカに磨く。             
「目の前のお客さんに真剣に向き合い、         
 心から喜んで欲しい」                 
という思いを徹底してきたからこそ           
今のジーライオンがある。               
歯ブラシはその象徴だ。                

「歯ブラシでホイールを磨いている田畑代表の姿を描いて欲しい。」

 
 
最初の段階では入っていなかった、
ホイールを磨く田畑代表をラフに追加した。
青色は創業当時のコーポレートカラーだ。
 
 
そうして壁画が完成した。

歯ブラシでホイールを磨く当時の田畑代表の姿。

大切な仲間と洗車をしながらふざけ合っているシーン。

GLIONの拡大期における他事業展開。
頑張った社員を称賛する場である社員総会。
感謝を伝える手段が様々に。

そして、新社屋。
「大切にしなければならない、変えてはならないG-MINDと時代とともに変化していかなければならないこと、色を変えて変化していかなければならない。」
青い歯ブラシと赤いライオンのマークは菊池社長の言葉を表現している。
 
 
 
 
 
同社の宝である、お客様と仲間たち。
カーライフを楽しむお客様。
 
 
お客様のために一生懸命、歯ブラシでタイヤを磨く代表。
感謝の気持ちを伝えるため、お客様が見えなくなるまで見送る社員。
 
 
お客様に喜んでもらうために、感動してもらうために、仲間と事業を拡大してきた歴史。
歴史の中で、培われてきた価値観であるG-MIND。
 
 
丹波篠山から、未来へ。
この先につくられる未来は、ライオンの形の雲で表現した。
 
 
 
 
 
 
 

Credits
 
Client:GLIONグループ
Paint Support:カラーワークス神戸(株式会社モリエン)
Collaborator:SEIWA、ONDO lnc.
Artist :OVER ALLs


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